活動報告
2009年10月、藤沢歯科ペリオ・インプラントの雨宮啓と雨宮花が、日本歯周病学会の歯周病専門医に認定されました。当院における4名すべての歯科医師が日本歯周病学会歯周病専門医として、より専門性の高い治療を提供すべく、皆さまの診療を担当させていただきます。
また2010年2月8日に、院長の雨宮啓が(社)日本口腔インプラント学会の口腔インプラント専門医の認定を受け、当院の2名の歯科医師が口腔インプラント専門医として、皆さまのインプラント治療を担当させていただきます。
藤沢歯科ペリオ・インプラントは、地域医療におけるインプラント・歯周病治療の専門的医療機関としての役割を担うとともに、皆さまが、ご満足いただける診療を提供できるよう、一丸となって邁進していきたいと思います。
皆さまのご来院を心よりお待ちしております。
成瀬再生医療研究会・研修会に出席、講演させていただきました
2013年10/27に、東京・港区BIOMET社で開催された成瀬再生医療研究会・研修会に出席、講演させていただきました。成瀬再生医療研究会・講師の成瀬先生は、インプラント治療におけるGBR(歯槽骨の再生手術)のスペシャリストであり、私が尊敬する歯科医師の一人である。そんな成瀬先生が主催する研修会でお話をさせていただく機会を頂き、私ににとっても、研修会の先生方と意見交換できる実りのある一日となった。
今回は、私が取り組んできた低侵襲の上顎洞底挙上術に関する手術方法とその適応について、様々な臨床症例を交えながら講演させていただいた。上顎臼歯部(おくば)のインプラント治療において歯槽骨が十分に存在していることは少なく、吸収していることが多いことから、なんらかの歯槽骨再生手術が必要となる。その際に行う術式として、従来からラテラルウィンドウテクニックという上顎洞底挙上術が一般的な手術方法として知られているが、手術侵襲が大きいことが最大の欠点であった。そこで我々は、低侵襲に歯槽骨の再生が可能となるクレスタルアプローチによるサイナスフロアエレベーションという術式を5年前に取り入れ、臨床応用してきた。この術式は、インプラント埋入部位から上顎洞底を直接挙上して歯槽骨を再生させる方法で、手術成績が良く、ほとんど腫れることのない術式であり、研修会の先生方とたくさんのディスカッションをさせていただいた。
今現在、歯科臨床の現場には、様々な手術方法や新たな機材が登場して、混乱を招く原因となっている。その中から患者様にとって、より良い治療方法を取り入れ、的確なインプラント・歯周病治療が提供できるよう藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターのチームとして研鑽を積んでまいりたいと考えております。
第65回日本臨床歯周病学会・関東支部教育研修会に参加・講演してきました
2013年10/6に、東京で開催された第65回日本臨床歯周病学会・関東支部教育研修会に参加・講演してきました。
本学会、午前中のセッションでは、小延先生がモデレーターを務め、「ペリオ・プラスティックサージェリー」と題したシンポジウムが開催された。前半は三條先生と私とで、天然歯における歯周組織のマネジメントについて、後半は根本先生と中村先生とで、インプラント周囲における歯槽骨と軟組織のマネジメントについて、各先生が30分ずつ講演し、最後に4名でディスカッションするという内容となった。私のセッションでは、「天然歯におけるティッシュマネジメント」と題して、抜歯の適応歯を、歯周形成外科を行い、修復物と歯周組織をいかに調和させるかという、チャレンジングではあるが、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターで取り組んできた治療方法についてお話しさせていただいた。
また他の3名の先生からは、インプラント周囲の歯槽骨再生に関する取り組みや、ガイディッドサージェリーといって、低侵襲インプラント手術に関する講演といった、とてもエキサイティングなシンポジウムとなった。同世代の先生方の講演は、とても刺激になり、何が自分に足りなくて、勉強すべきか、いろいろな示唆に富んでいたように思います。 懇親会の席でお話しさせていていただきましたが、日本臨床歯周病学会には、私が卒後3年目の時に入会させていただいてから、早くも10数年が経過しようとしています。その時には自分が発表や講演するとは思ってもみなかった環境から、2年前の支部会での症例発表、昨年の本大会でのポスター発表、それから今年の6月は年次大会での発表、引き続き今回の支部会でのシンポジストと、学会を通じて様々な経験をさせていただいた。日本臨床歯周病学会から多くのことを学び、そして、発表し講演させていただくことで、学会を通じて、ずいぶん成長させていただいたというのが、私の率直な感想です。来年の名古屋で開催される本大会では座長をつとめさせていただきますが、今後の学会の発展への貢献と、自身の知識と技術の研鑽に、来年も頑張っていきたいと思います。
第56回秋季日本歯周病学会学術大会に参加・発表してきました
2013年9/22に、群馬県・前橋市で開催された第56回秋季日本歯周病学会学術大会に参加・発表してきました。
本学会のテーマは、「先進医療と口腔ケア」であり、中でも歯周病治療における先進医療は、めざましい発展を遂げている分野です。今回の特別講演では「歯周再生療法の臨床的コンセプト」と題して、歯周病治療におけるまったく新しい治療方法となる、サイトカイン標的療法と細胞治療に関する最先端の講演を聞くことができた。サイトカイン標的療法とは、関節リウマチ患者における治療方法で先行している分野で、今まで、抗リウマチ薬やステロイド製剤、NSAIDsが関節リウマチの治療薬として使用されてきたが、炎症性サイトカインである腫瘍壊死因子(TNF)やインターロイキン6(IL-6)レセプターを直接阻害する生物学的製剤を使うことで、関節リウマチの治療効果を格段にあげることに成功している。実は、歯周病においても、このTNFとIL-6の過剰反応が、重度歯周病を引き起こすことが知られており、IL-6、TNF阻害薬の使用によって、歯周組織の破壊レベルや炎症レベルが概ね改善することが実験的にわかってきた。サイトカイン標的療法については、今後の新たなトレンド、あるいは、パラダイムシフトとなりうる治療方法であることから、安全性や有効性が確認取れた段階で、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでも取り入れていく予定である。
また、細胞治療に関しては、歯根膜細胞と骨膜細胞を培養し、重度歯周病で侵襲された歯周組織を再生させるという新しい治療コンセプトである。こちらも同様、近い将来、皆様に臨床応用できると考えております。 一方、今回の学会発表では、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターで行ってきた治療コンセプトについて、歯科衛生士セッションで発表させていただいた。彼女は歯科衛生士歴2年6ヶ月と、まだまだ若手でかつ初めてのポスターセッションであるにもかかわらず、しっかりとした発表を行ってきた。発表を通じた自己研鑽と、また多くの歯科医師や歯科衛生士からの質問に適切に対応し、様々なアドバイスを受けて、歯科衛生士としてのステップアップになったのではないかと思います。藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでは、歯科医師と歯科衛生士が高いレベルでチーム医療を実践し、歯周病治療はもちろん、皆様のお口の健康をサポートしてまいりたいと思います。
第43回日本口腔インプラント学会学術大会に参加してきました
2013年9/13-15に、福岡県・福岡国際会議場で開催された第43回日本口腔インプラント学会学術大会に参加してきました。
今年の本学会では、「より適切で確実なインプラント治療へ」をメインテーマに掲げ、〝患者さんにとって最善のインプラント治療は何か"の点に立ち返り、様々なセッションが開催されました。特に、学会の方向性として、口腔インプラント治療を行う歯科医師は、ただ単にインプラント外科治療(口腔外科学)に精通しているということではなく、最終的には審美機能回復が可能となるような上部構造の装着(かみ合わせ・歯科補綴学)に関する知識と技術、また、インプラントと歯肉の関係(歯周病学)、全身的配慮(歯科麻酔学)、レントゲン画像診断(歯科放射線学)など、さまざまな分野に精通する必要性が提言され、今回は「インプラント手術に関する歯科麻酔学的配慮」に関して、口腔インプラント専門医に対する教育講演が行われた。
歯科インプラント治療は、他の補綴治療と比較すると、手術が必要となるだけでなく、生体にとって少なからずの侵襲となる。また、治療の対象者は高齢者の占める割合が高くなり、中でも心臓疾患や糖尿病など全身的合併症を有する割合が増えてくれば、それらに対する周術期管理はもちろん、術前からの全身状態の把握と対応はおのずと大切となってくる。医学の世界はまさに日進月歩で、新たな病名や治療法、薬剤が次から次へと登場し、今回インプラント手術を行う上で知っておかなければならない他科領域の疾患や緊急時の対応について知識のアップデートを行ってきた。
藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでは、インプラント手術時はもちろん、抜歯や歯周外科などの手術時による侵襲を最小限にするために、歯科麻酔学会認定医による無痛点滴麻酔(静脈内鎮静法)を取り入れ、皆様に提供しております。今後も、痛みのない、安全で快適な歯科治療を提供してまいりたいと思います。
第27回日本歯科麻酔学会リフレッシャーコースに参加してきました
2013年7/7に、東京都・日本歯科大学で開催された第27回日本歯科麻酔学会リフレッシャーコースに参加してきました。
私が1999年に東京歯科大学を卒業して、その後、大学院の門をたたいたのが東京歯科大学歯科麻酔学講座であり、この歯科麻酔学に関する学術団体が、日本歯科麻酔学会である。藤沢歯科ぺリオ・インプラントセンターで提供させていただいている静脈内鎮静法(無痛点滴麻酔)は、かれこれ14年前にはじめてこの学会に参加し、様々な臨床知見から基礎的な研究データに関する知見を得て、研鑽を積んできた治療技術ですので、大変思い入れの深い学会である。今回のテーマは、医療安全、また静脈内鎮静法からの回復過程といったテーマでセッションを聞くことができた。特に静脈内鎮静薬剤の薬物動態学に関しては、年齢や薬の種類で大きく変化してきますので、これらを加味しながら麻酔を行う必要性について再認識するとおもに、回復状態をきちっと評価する必要があることを考えさせられる内容であった。
これからも、より安全で、より快適な歯科医療を受けていただけるよう、藤沢歯科ぺリオ・インプラントセンターのスタッフ一同、日々、研鑽を積んでいきたいと思います。
日本臨床歯周病学会第31回年次大会に出席、講演してきました
2013年6/15-16に、北海道・札幌で開催された日本臨床歯周病学会第31回年次大会に出席、講演してきました。
今年のメインセッションでは、「FGF-2を使用した再生療法の展望」と題して、歯周組織再生に関わる最新の研究結果が報告されました。塩基性繊維芽細胞増殖因子(basic fibroblast growth factor)と呼ばれるサイトカインは、歯周病で失われた歯周組織の再生を誘導・促進する次世代の歯周組織再生療法製剤で、現在臨床治験の最終ステージまで進んでいる注目の製剤です。FGF-2には、歯根周囲に存在する歯根膜細胞の遊走を促進し、さらに未分化なまま増殖を促進する能力ばかりでなく、血管新生を促す働きがあることから、歯周組織再生にふさわしい環境整備を行う機能を持ち合わせています。
しかしながら、これはどの増殖因子にも共通する概念ですが、生体組織工学における「足場」の概念を導入しておりませんので、つまり立体的に歯周組織を再構築させる能力がないことから、重度の歯周病で歯を支えている骨があまりにも吸収している場合の歯周組織再生は困難であるということになります。そこで今現在は次のステップとして、三次元的に立体構築が可能となる製剤あるいは治療技術の研究・開発が進められているということになりますから、今後の情報をキャッチしながら、最新の治療技術を取り入れていきたいと考えております。
また一方で自身の講演では、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターで取り組んできた歯周組織再生療法の治療方法についてお話しさせて頂き、さまざまな先生方とディスカッションする機会に恵まれた。天然歯の保存とインプラント治療の適材適所の治療コンセプトは的確な診断力と治療技術が要求されます。常に高いレベルで治療できるようアンテナを張り、皆様に専門医としての歯周病・インプラント治療を提供して参りたいと考えております。
第56回日本歯周病学会・春季学術大会に参加してきました
2013年5/31-6/1に、東京都・タワーホール船堀で開催された第56回日本歯周病学会・春季学術大会に参加してきました。
今回の学会・市民フォーラムでは、「未来の歯科治療としての再生歯科医療」と題して、歯の再生治療最前線について話を聞くことができた。いま再生医療では、様々な細胞のもととなる幹細胞を部分的に損傷した部位へ移植する「幹細胞移入療法」を中心に臨床研究が始まっており、歯科領域でも歯髄(歯の神経)や歯槽骨(顎の骨)の再生治療、歯周病治療など、歯科再生医療の開発が進められています。その延長線上にあるのが、「歯」そのものを再生させるという研究になるわけですが、歯の再生は、審美的にも機能的にも完全な回復につながる治療技術として多くの注目が集まっています。現在では「器官原基法」による再生歯胚を移植するという実験モデルが研究・開発され、実際に歯科再生医療の実現性が高まっているようです。今後のロードマップとしては、倫理的な問題や、歯の再生環境の整備といった課題があるようで、実際に歯科医療現場において実用化されるまで、20年程度かかるのではないかという展望で締めくくられました。
未来の歯科医療としての再生医療は本当に夢があり、歯科医療そのものが大きく変わっていくパラダイムシフトを感じることができる日が待ち遠しく感じます。歯の再生には少し時間はかかるものの、歯周組織再生には様々な治療技術や再生材料が開発されておりますので、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでは、歯そのものができるまでは、歯周病治療における再生治療法を積極的に取り入れ、歯の保存治療に取り組んでまいりたいと思います
2013 Oral B Extreme Meetingに参加してきました。
2013年5/11-12に、東京・港区で開催された2013 Oral B Extreme Meetingに参加してきました。
今回の講演会は「歯科臨床の最先端を学び、触れる、2日間」と題して、国内・海外で活躍する多くの先生方を招聘し、世界のトップレベル臨床歯科医学を体感できる2日間となった。中でも、審美修復治療分野では、第一線で活躍される先生の治療コンセプトを様々な臨床ケースを通じて学ぶことができ、審美歯科治療における治療戦略の大切さと、様々なマテリアルを適材適所で選択する臨床的な基準について知識のアップデートを行うことができた。中でも、このマテリアルの革新・開発進歩は、我々の予想を遥かに超えたものとなっており、様々なオールセラミックス材料と、CAD-CAMシステム、そして光学印象システムなど、今後の歯科臨床が大きく変わっていく潮流を感じることができた。
藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでは、安全でかつ、皆様に有用と考えられる治療方法や治療機器を導入し、最善の歯科治療を提供していきたいと考えております。
神奈川歯科大学同窓会学術講演会に参加してきました。
2013年4/14に、神奈川県・横浜市で開催された神奈川歯科大学同窓会学術講演会に参加してきました。
今回の講演会は「インプラント時代のペリオドントロジー 天然歯とインプラントをどう両立させるか?」と、題して歯周病専門医と歯科衛生士のセッションが開催され、歯周病患者における様々な治療アプローチについて、知識のアップデートを行ってきた。歯周病治療、なかでも歯周組織再生療法は、材料や治療技術の進歩に伴い、従来であれば抜歯しなければならないような歯の保存が可能な時代となりました。私自身も、歯周病治療を行っていく中で、実際に体感するところでもあり、これは歯周病に悩む患者さんに大きな福音をもたらす治療方法であります。歯周病治療を成功させるためには、歯周病が重症化するメカニズムを理解し、そのメカニズムに立脚した歯周基本治療が非常に重要なポイントとなります。
藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでは、欧米における歯周病専門治療にのっとり、歯周基本治療プログラム(Oral Health Promotion)を作成し、現在、皆様に治療方法として提供しておりますので、ぜひ、このプログラムをご活用いただきたく思います。
第2回日本歯周病学会関東9大学・日本臨床歯周病学会関東支部合同研修会に参加してきました
2013年3/10に、東京都・東京医科歯科大学で開催された第2回日本歯周病学会関東9大学・日本臨床歯周病学会関東支部合同研修会に参加してきました。
今回の臨床歯周病学会では、「歯周病を有する患者さんにおける天然歯保存治療か、インプラント治療か」と題して、たくさんの論文に基づいた治療コンセプトについて話を聞くことができた。最も、歯周病患者では、お口の中の細菌叢の問題を抱えているだけでなく、仮にインプラント治療を選択したとしても、歯槽骨の喪失によりインプラントの埋入自体困難な場合が多く、他の天然歯もまた、徐々に歯周病が進行してしまうといった、口腔内の変化を予想しずらいといった側面もでてきます。また一方で、歯周組織再生療法などの治療が適応であれば、積極的に歯牙の保存に努めることも大切であり、それぞれのメリット・デメリットを再考させられる内容であった。
私自身、一本でも多くの天然歯を保存していきたいと考えながらも、治療の限界があることは事実であり、本講演における治療コンセプトに照らし合わせながら、治療方法について様々な観点からディスカッションして、より的確な治療方法を皆様に提供していきたいと考えております。
関東西地区支部教育研修会(第63回関東支部教育研修会)に参加、座長を務めさせていただきました
2013年2/17に、静岡県・静岡市で開催された関東西地区支部教育研修会(第63回関東支部教育研修会)に参加、座長を務めさせていただきました。
静岡県で関東支部教育研修会を開催することは日本臨床歯周病学会としては初めての試みであり、私が静岡県で勤務医をしていた経験もあったことから、会の運営面で、昨年から学会活動に携わらせていただきました。今回は、私の尊敬する先生や、いつも一緒に勉強している先生方のご講演を拝聴し、私が座長という立場で、先生方と症例を交えた有意義なディスカッションさせていただいたのですが、ご講演頂いた先生方、「皆さん素晴らしかった!」の一言に尽きたのではないかと思います。中でも教育講演では、インプラント審美修復治療に関するアドバンス的な講演内容を拝聴し、大変勉強になる有意義な時間を過ごすことができた。その後の懇親会では、ご講演頂いた先生と直接、ディスカッションする機会を頂いて、私自身の知識の整理になったと思います。歯周病治療とインプラント治療を上手く組み合わせて治療を進めていくと、かみ合わせのバランスを整えることが可能となります。
自分の歯を保存する歯周病の専門的なアプローチと咬合(かみ合わせ)のバランスは切っても切り離せない重要な要素ですので、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでは、様々な治療方法(歯周病治療やインプラント治療はもちろん、かみ合わせや審美歯科、そして矯正治療など)を組み合わせ、皆様の歯の保存に邁進していきたいと考えております。
OJ 2013年・ミッドウィンターミーティングに参加、講演してきました
2013年2/11に、東京・飯田橋で開催されたOJ 2013年・ミッドウィンターミーティングに参加、講演してきました。
毎年参加してきたOsseointegration Study Club ofJapan(OJ)は設立12年目を迎え、私がはじめて参加した9年前と今現在を比較すると、インプラント治療や手術方法の飛躍的な変遷とインプラント材料学の目覚ましい進化は目を見張るばかりです。一年一年、学会を通じながら、その変化を肌で感じとってきたように思います。私自身のOJでの講演は、4年ぶり3度目のことで、はじめて講演させて頂いたのが、すでに8年前。よく考えると4年おきの講演で、今年は私にとってのOJオリンピックイヤーだったことになります。さすがに8年が経過し、歯科医師としての臨床を経験させていただきますと、インプラント治療の発展とまでは追いつきませんが、自身の成長を垣間見れるように思います。
自身の講演内容は、昨年の台湾歯周病学会でもお話しさせて頂いた、より低侵襲なインプラント手術方法に関する講演です。私がここ数年取り組んできた治療内容なだけに、著名な先生方と有意義なディスカッションする機会に恵まれたことが、一番の収穫であったと思います。
今年は3月と6月に講演する機会を頂戴しておりますので、それに向けて自分自身の知識の整理と講演準備に取り組むとともに、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターとしましても、今年一年も、より確実で安全なインプラント手術に取り組んでまいりたいと思います。
第11回神奈川県歯科医師会学術大会に参加してきました
2013年1/20に、神奈川県・横浜市で開催された第11回神奈川県歯科医師会学術大会に参加してきました。本シンポジウムでは、「歯周治療の外科的アプローチと内科的アプローチ」と題して、歯周病治療に関する学術講演会が開催されました。
歯周病の成り立ちには様々な因子が絡んでおり、最も代表的なものは、歯周病原細菌であることはもちろんですが、事がそう単純でないのは、細菌に対する感受性に個人差があるということです。つまり、ほっておいてもそう悪くならない患者さんがいる反面、感受性が高く、年若くして発症したり、歯周病の進行がとても速い個人がいます。将来、歯周病になりやすいのかどうかを見極めることはもちろん、リスクの高い患者さんへの早期の治療が重要となってきます。
また、個々の歯にフォーカスを絞ってみると、歯周病の進行状態によって治療方法がまったく変わってきます。垂直性骨欠損なのか、水平性骨欠損なのか、あるいは、根分岐部病変と言って、根の間の部分まで病変が進行しているのかどうか、これらを見極めて、治療方法を選択する必要がでてきます。
また一方で、最近の歯周組織再生療法に関する知見と、抗菌療法といって薬物を併用した新たな歯周病治療に関する報告がなされ、様々な知識のアップデートを行うことができた。
藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでも、これらの歯周病治療方法を包括的に取り入れ、皆様に最新の歯周病治療を提供していきたいと考えております。