活動報告

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2009年10月、藤沢歯科ペリオ・インプラントの雨宮啓と雨宮花が、日本歯周病学会の歯周病専門医に認定されました。当院における4名すべての歯科医師が日本歯周病学会歯周病専門医として、より専門性の高い治療を提供すべく、皆さまの診療を担当させていただきます。

また2010年2月8日に、院長の雨宮啓が(社)日本口腔インプラント学会の口腔インプラント専門医の認定を受け、当院の2名の歯科医師が口腔インプラント専門医として、皆さまのインプラント治療を担当させていただきます。

藤沢歯科ペリオ・インプラントは、地域医療におけるインプラント・歯周病治療の専門的医療機関としての役割を担うとともに、皆さまが、ご満足いただける診療を提供できるよう、一丸となって邁進していきたいと思います。

皆さまのご来院を心よりお待ちしております。

第47回日本歯科麻酔学会総会・学術集会に参加してきました

第47回日本歯科麻酔学会総会・学術集会

2019年10/26-27に、岡山県・岡山コンベンションセンターで開催された第47回日本歯科麻酔学会総会・学術集会に参加してきました。大会のメインテーマは「研究が導く患者中心の歯科麻酔」で、日本における医療研究の基盤ともいえる日本医療研究開発機構(AMED)の特別講演や日本歯科専門医機構の理事による「歯科専門医制度」についてのシンポジウムなど、研究と患者の両面から、歯科麻酔分野が今後どう進むべきかを考える良い機会となりました。

第47回日本歯科麻酔学会総会・学術集会

そんな中、少しだけ学会を通じて学んだことを記載させていただきます。「未来の歯科麻酔学研究」というセッション内で、「AIによる自動鎮静システムの開発」という演題がありました。ドクターXのドラマでも、AIによる手術支援システムが話題ですが・・全身麻酔器に関しては、すでに福井大学と日本光電が開発に携わり、2022年に国内での製品化に向けてテスト稼働をしているようです。鎮静法に関しても、AIを活用した自動鎮静システムを開発するというプロジェクトが日本歯科医学会とのプロジェクトでスタートし、2040年までのロードマップが策定され、その概要についての話を聞いてきました。機械の開発やAIはもちろん重要なのですが、それにもまして大切なのが、鎮静薬の開発です。昨年12月に超短時間作用性ベンゾジアゼピン系静脈麻酔・鎮静薬のレミマゾラムの国内製造販売承認申請が行われたようです。この薬剤は半減期が非常に短く、プロポフォールに比べて循環抑制作用が小さいため、ロボット鎮静システムでの使用にとても向いていることから自動鎮静システムの開発計画が大きく進むことが予測されます。それと同時に、2045年にはAIが人間の脳を超えるシンギュラリティに到達すると予測もあり・・AI麻酔科医が人間麻酔科医の能力を超える時代が、そんなに遠くない時期にせまっているのかもしれません。私が東京歯科大学歯科麻酔学講座を退局して15年が経過しましたが、静脈内鎮静法に関しては、本質的な変化は少ないように思いますが、その一方で、これからの10年は平成~令和の時代への変遷と同じような、歯科麻酔学における大きな変革が進みそうで・・どんなイノベーションとなるのか今から楽しみです。

第47回日本歯科麻酔学会総会・学術集会

そして私が代表として所属するCDAC(Clinical Dental Anesthesiologist Club)では、臨床統計に関するポスターセッションにメンバーの皆さんとエントリーしてまきました。静脈内鎮静法の症例数は、2019年1月~6月の6カ月で1400件あまりと・・この時点で大学病院と同じレベルの症例数を上回っております。藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでも、今年は年間800件程度をこえる症例になりそうで、「歯科恐怖症や嘔吐反射がある」患者さんや、「無痛歯科を希望される」患者さんといった、歯科麻酔学的な配慮を必要とする患者さんのニーズに応えられる歯科医療環境を整備していきたいと思います。CDACには全国で活躍する日本歯科麻酔学会認定医・専門医の歯科医師が40名メンバーとして加わっていただき、これからも、地域医療から必要とされる歯科麻酔科医としての活動を進めていきたいと思います。

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