活動報告

藤沢歯科 > 活動報告 > 第58回日本歯周病学会・春季学術大会

2009年10月、藤沢歯科ペリオ・インプラントの雨宮啓と雨宮花が、日本歯周病学会の歯周病専門医に認定されました。当院における4名すべての歯科医師が日本歯周病学会歯周病専門医として、より専門性の高い治療を提供すべく、皆さまの診療を担当させていただきます。

また2010年2月8日に、院長の雨宮啓が(社)日本口腔インプラント学会の口腔インプラント専門医の認定を受け、当院の2名の歯科医師が口腔インプラント専門医として、皆さまのインプラント治療を担当させていただきます。

藤沢歯科ペリオ・インプラントは、地域医療におけるインプラント・歯周病治療の専門的医療機関としての役割を担うとともに、皆さまが、ご満足いただける診療を提供できるよう、一丸となって邁進していきたいと思います。

皆さまのご来院を心よりお待ちしております。

第58回日本歯周病学会・春季学術大会に参加してきました

第58回日本歯周病学会・春季学術大会2015年5/15-16に、千葉県幕張メッセ国際会議場で開催された第58回日本歯周病学会・春季学術大会に参加してきました。
今回の日本歯周病学会学術大会では「有病者8割に対する挑戦!」をメインテーマに掲げ、有病率低下を目標とした歯周病予防と効果的治療のためのセッションが設けられ、熱い議論となった。今回のシンポジウムの中でも「細胞シート工学と幹細胞を用いた再生医療の歯周組織への応用」と、「歯周病が全身に及ぼす影響・エンドトキシンLPSと生活習慣病」に関するセッションは大変興味い内容であった。最初の再生医療領域のセッションでは、歯根膜由来の細胞をシート状に加工して、セメント質や歯根膜を再生させようという臨床ならびに基礎研究の話題であるが、現在まで10例の移植が臨床の現場で行われ、その中の1症例のケースプレゼンテーションがなされた。通法どおりの歯周病治療であれば、抜歯せざるを得ないような重度歯周病の歯に対して歯根膜シートを移植して治療するのだが、手術後レントゲン所見では、歯周組織である歯根膜やセメント質の再生が確認でき、従来の治療方法では考えられないような素晴らしい移植成功症例であった。今後、歯根膜シートを用いた歯周病治療が可能となる時代がすぐそこまで来ていることを肌で感じることができた。また一方で、歯周病が全身に及ぼす影響という話題は広く知られるようになったが、中でも歯周病菌が産生する毒素のLPSが侵入し、全身の健康状態を増悪させる疾患にエンドトキシンLPS血症がある。歯周病菌が慢性に恒常的に血管に侵入すると、歯周病菌が産生するLPSがごく微量であっても長期にわたって悪さをすることから糖尿病や動脈硬化、慢性腎疾患など種々の生活習慣病の増悪因子となっていることが明らかにされた。さらに最近では、これに高カロリー食が加わると健常人では病的意義の内容なごく微量のLPSに過剰応答し、結果的に慢性炎症を悪化させる機序が非アルコール性脂肪肝炎で発見されたようである。つまり、歯周病の治療をするうえで、口腔内の細菌数を減少させる従来からの治療方法はもちろんだが、それに加えて食事指導も併せて行っていくことが大切であるとあらためて考えさせられました。

藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでは、国民病ともいえる歯周病に対して、歯周病予防と効果的治療のために、歯科医師はもちろん歯科衛生士とともにチーム医療として取り組んでまいりたいと思います。

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