活動報告

藤沢歯科 > 活動報告 > 日本臨床歯周病学会第32回年次大会

2009年10月、藤沢歯科ペリオ・インプラントの雨宮啓と雨宮花が、日本歯周病学会の歯周病専門医に認定されました。当院における4名すべての歯科医師が日本歯周病学会歯周病専門医として、より専門性の高い治療を提供すべく、皆さまの診療を担当させていただきます。

また2010年2月8日に、院長の雨宮啓が(社)日本口腔インプラント学会の口腔インプラント専門医の認定を受け、当院の2名の歯科医師が口腔インプラント専門医として、皆さまのインプラント治療を担当させていただきます。

藤沢歯科ペリオ・インプラントは、地域医療におけるインプラント・歯周病治療の専門的医療機関としての役割を担うとともに、皆さまが、ご満足いただける診療を提供できるよう、一丸となって邁進していきたいと思います。

皆さまのご来院を心よりお待ちしております。

日本臨床歯周病学会第32回年次大会に参加、座長を務めさせていただきました

日本臨床歯周病学会第32回年次大会2014年6/21-22に、愛知県・名古屋国際会議場で開催された日本臨床歯周病学会第32回年次大会に参加、座長を務めさせていただきました。大会のメインテーマは「再生へのかけ橋」である。歯周組織再生に関わるセッションが歯科医師と歯科衛生士プログラムとして組まれており、中でも歯科医師のメインシンポジウムでは、「重度歯周病疾患における再生治療によるアプローチ」という大変興味深いタイトルで、日本人とイタリア人歯科医師による素晴らしいプレゼンテーションを聞くことができた。
歯周病が進行して歯を支えている骨(歯槽骨)が吸収する際、その吸収の仕方には大きく分けて骨縁下欠損にみられる垂直性骨欠損と、骨縁上欠損にみられる水平性骨欠損が存在する。前者の垂直性骨欠損に対するアプローチでは、適切な診査診断のもと歯周組織再生療法を適応すれば、予後判定の悪い歯であっても、長期にわたって歯を健康に長持ちさせることが可能である。その一方で、後者の水平性骨欠損においては、再生療法のみによる垂直的な歯槽骨再生はあまり期待できなことから、積極的に治療するとなれば、歯周組織再生療法のみならず、修復治療や矯正治療、インプラント治療などを併用した複合的な治療が必要であり、歯周組織再生の限界と可能性について考えさせられる内容であった。私自身、その時代時代で、どの歯を抜歯し、どの歯を再生治療すれば良いのか、今現在できうる現実的な治療ガイドラインに照らし合わせて、インプラント治療や歯周組織再生療法の適応を考えていく必要があるのではないかと考えております。

日本臨床歯周病学会第32回年次大会一方、私が座長を務めさせていただいたセッションでは、歯周形成外科や矯正治療を複合的に治療したケースプレゼンテーションや、韓国の歯科医師からは歯槽骨増生術に関するプレゼンテーション、そして、台湾の歯科医師からは歯周形成外科に関するすばらしい臨床報告がなされ、著名な先生方と有意義なディスカッションさせていただく機会に恵まれた。あらためて、天然歯の再生能力の可能性とその限界についてと、インプラント治療による咬合機能回復の優位性、この両者を総合的に検証する必要性を認識し、皆様に最善の歯科医療を提供して参りたいと考えております。


過去の活動報告