藤沢歯科

2009年10月、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターの雨宮啓と雨宮花が、日本歯周病学会の歯周病専門医に認定されました。当院における4名すべての歯科医師が日本歯周病学会歯周病専門医として、より専門性の高い治療を提供すべく、皆さまの診療を担当させていただきます。

また2010年2月8日に、院長の雨宮啓が(社)日本口腔インプラント学会の口腔インプラント専門医の認定を受け、当院の2名の歯科医師が口腔インプラント専門医として、皆さまのインプラント治療を担当させていただきます。

藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターは、地域医療におけるインプラント・歯周病治療の専門的医療機関としての役割を担うとともに、皆さまが、ご満足いただける診療を提供できるよう、一丸となって邁進していきたいと思います。

皆さまのご来院を心よりお待ちしております。

九州インプラント研究会25周年記念学術講演会に参加してきました。

 2010年12月11~12日に、熊本県で開催された九州インプラント研究会25周年記念学術講演会に参加してきました。九州インプラント研究会は、日本口腔インプラント学会の臨床研修施設の一つで、私自身は6年前に1年間のインプラント学に関する研修を受け、その後の口腔インプラント学会専門医としての指導を受けてきた臨床研修施設である。6年前は月に一度、熊本を訪れて、口腔インプラント学に関する基礎から臨床まで、それぞれの分野で活躍する講師の先生の講義や実習を8ヶ月間にわたって受講してきた。熊本の訪問は数年ぶりであり、九州インプラント研究会の先生方の講演を久しぶりに聞くことができた。今回のテーマは「Back to the Basic and Challenges for the Future」と題して、20数年にわたる長期臨床ケースプレゼンテーションがなされ、最先端の治療を学ぶという観点からすると少し趣が異なるが、自分が治療した結果が、長期にわたって安定維持できるための要因について頭の整理ができたように思う。「温故知新」ならぬ「温故知進」。私も尊敬するインプラントジストの先生の言葉である。今から私たちがどの方向に向かってインプラント治療ひいては歯科医療を修練、研鑽を積んでいけば良いのか、教えていただく絶好の機会となった。
 今年一年、インプラント治療はもちろん、特に審美歯科治療にこだわって研修を続けてきた。来年も、皆様に、さらなるより良い歯科医療を提供できるよう、努力してまいりたいと考えております。

九州インプラント研究会25周年記念学術講演会九州インプラント研究会25周年記念学術講演会

静岡県口腔インプラント研究会・第29回臨床講演会に参加してきました。

静岡県口腔インプラント研究会・第29回臨床講演会

2010年11月23日に、静岡県で開催された静岡県口腔インプラント研究会・第29回臨床講演会に参加、講演してきました。静岡口腔インプラント研究会への参加、講演発表は4年ぶりくらいのことで、それまでは欠かすことなく参加してきた研究会であるが、今回は、Root Submergence Techniqueという上顎前歯部の多数歯にわたる欠損部インプラント治療について、非常に興味深い講演を聞くことができた。前歯の単独欠損に対するインプラント治療と比較して、多数歯欠損に対する治療は未だ不確定要素の多い治療であり、最終的な歯に自然感を与えることが困難なことがある。しかしこの手術方法を応用することで、今まで困難とされてきた歯槽堤の形態や歯間乳頭を良好に保存することが可能となり、より審美的な歯を提供できるようになると思われる。どの治療・手術方法も同じであるが、的確な診査診断の上で、適応すべき症例かどうかを見極めて、皆さまに最善と思われる手術方法を選択していきたいと思います。また一方で、自身の講演は「インプラント治療におけるペリオドンタルマイクロサージェリー」について発表する機会を頂いた。インプラント治療した部位の軟組織(歯茎)に問題が起きそうな場合には、天然歯における歯周形成外科手術(マイクロスコープを使った歯周外科手術)を改良して応用することで、インプラント治療の予知性を高めることができるという内容の発表である。今現在のインプラント治療には、単にインプラント手術ができるということではなく、歯周病治療や審美治療はもちろん、顕微鏡歯科治療、咬合治療などのさまざまな技術と知識が要求される。それぞれの分野の知識と技術の向上に努めてインプラント治療に取り組んでいきたいと考えております。

Dr. Joseph Kan講演会に参加してきました。

2010年10月11日~12日に、東京で開催されたDr. Kanトリートメントプランニングセミナー・講演会に参加してきました。Dr. Joseph Kanはロマリンダ大学インプラント科の教授で、前歯の審美領域におけるインプラント治療の様々な研究や論文を報告している著名なインプラントジストである。特に上顎前歯のインプラント治療は、症例によって、その審美を得ることが非常に困難となることがあり、天然の歯と同じような歯を再現するには、科学的な側面と技術的な側面の融合が必要となる。中でも軟組織(歯肉)と硬組織(顎骨)における生物学的・生理学的な限界を理解して手術することは、インプラント治療における術後の予知性を知る手助けになってくれるわけで、今回の講演では、前歯部インプラント治療における審美の達成に必要とされる診査、診断、治療計画、軟組織および硬組織の外科的および補綴的管理について、様々な臨床データを聞くことができた。
また二日目は、トリートメントプランニングといって、診査・診断のプロセスから、どのような治療計画を立案するかというロマリンダ大学におけるコンセプトについて、参加者みんなで検討し、それをプレゼンテーションして、プレゼンした治療方法を支持する論文や裏付けとなる臨床データがあるのかどうか、Dr. Kanがコメントするというセミナーが開催され、ロマリンダ大学における治療計画のプロセスを体感することができた。藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでも、ロマリンダ大学のようなグローバルなプロセス思考をもって、皆さまに、より最善と思われるトリートメントプランニングを提供・提案していきたいと考えております。

Dr. Kanトリートメントプランニングセミナー・講演会Dr. Kanトリートメントプランニングセミナー・講演会

第6回日本国際歯科大会に参加してきました。

2010年10月8日~10日に、パシフィコ横浜(神奈川県)で開催された第6回日本国際歯科大会に参加してきました。国際歯科大会は4年に1度開催される歯科のオリンピックみたいな大会で、歯科医療全般にわたる世界の潮流を感じることができる良い機会である。今回は、48名の海外演者と302名の国内演者が招聘され、歯科における様々な分野のトピックスや最新治療方法などを垣間見ることができた。今年、私が特にこだわっている審美歯科に関しては、審美治療を行う上での治療コンセプトや診査診断の重要性、細かい治療テクニックに関する詳細な報告がなされ、頭の中がずいぶんとクリアになったとともに再認識できる良い機会となった。デンタルCTやセファロレントゲンといった従来から取り入れてきた診査・診断方法ですが、また別の視点からの分析を加えることで、より精度の高い審美歯科治療を提供できるのではないかと考えています。

パシフィコ横浜第6回日本国際歯科大会

第40回 日本口腔インプラント学会学術大会に参加してきました。

2010年9月17日~19日に、北海道・札幌で開催された第40回日本口腔インプラント学会学術大会に参加、講演してきました.私の中で、今回の学会におけるトピックスは三つあった。一つめは再生医療に関する研究報告である。硬組織再生医療の潮流と題した京都大学における最新の研究内容は非常に興味深いもので、人間の歯は通常、乳歯とよばれる子供の歯と、その後に生えてくる永久歯で生涯を終えるわけだが、この永久歯の発生段階に第三歯堤と呼ばれる器官が存在する。しかしこの器官は、歯の成長とともに退化・消失してしまうため、日の目を見ることはないのだが、そこに着目して、この第三歯堤の退化・消失を食い止め、再生歯として将来使用できる可能性に関しての研究報告がなされ、将来の展望が楽しみである。二つめはインプラント表面構造に関する研究発表で、チタン表面のエンジングに関する最新データを確認できた。三つ目は自身の講演発表です。学会発表は自分の伝えたいことを限られた時間でプレゼンテーションして、先輩の先生方(後輩ももちろんたくさんいるわけだが)の貴重な意見を頂戴し、自身の臨床にフィードバックできるという格好の場所である。新しい情報を頭に入れるのはもちろん、自分自身の臨床技術や知識の立ち位置を確認しながら、日本口腔インプラント学会専門医として、最善のインプラント治療を提供していきたいと考えています。

第40回日本口腔インプラント学会学術大会第40回日本口腔インプラント学会学術大会

Nobel Biocare Symposium Asia-Pssific 2010 に参加してきました。

2010年8月21日~22日に、東京・品川で開催されたNobel Biocare Symposium Asia-Pssific2010に参加してきました。ノーベルバイオケア社のシンポジウムには、昨年8月に開催されたエステティックフォーラムと昨年末に行われたソリューションフォーラムに続いての参加であったが、今回は中国や香港、台湾といったアジア地域のコミッティーメンバーを中心に、また欧米の著名な歯科医師もスピーカーとなり、世界のトレンドと最新のトピックスを聞くことができた。インプラント治療における生体応答は、技術的なバックボーンはさることながら、一方で科学的背景に基づいたバックグラウンドも大切となる。いつもこの基礎的な科学的背景を頭に入れて手術していないと、新しい技術ばかりを追い求めて、予想し得ない生体反応をもたらしてしまうおそれがある。インプラント治療はもちろん歯科医療を行う上で、技術、知識、人間力・・・他の分野でも共通することかもしれないが、これらの総合力を大切にして精度の高い歯科医療を提供していきたいと思います。

Nobel Biocare Symposium Asia-Pssific 2010Nobel Biocare Symposium Asia-Pssific 2010

OJ 2010年・年次ミーティングに参加してきました。

2010年7月10日~11日に、福岡で開催されたOJ 2010年・年次ミーティングに参加してきました。Osseointegration Study Club of Japan(OJ)は2月に開催されたミッドウィンターミーティングと、この時期に開催される年次ミーティングの年2回の大会で構成されている。中でも年次大会は、最先端の医療を実践している臨床医が世界レベルでディスカッションするとともに、多くの情報を共有できる非常にレベルの高い学会で、毎年参加して情報のアップデートを行ってきた。今回は、ハーバード大学歯学部歯周病学臨床准教授のDr. Myron Nevinsによる、再生療法や審美インプラント治療に関するレクチャーが行われた。組織工学技術をいかに歯周形成外科やインプラント外科に導入するかは、われわれの診断や治療計画にもパラダイムをもたらす内容でもあり、歯周病による骨欠損やインプラント治療におけるさまざまなタイプの歯槽堤欠損治療に対する治療コンセプトを確認することができた。
話は変わるのですが、4月から来年の3月までの1年間、福岡で開催されている審美歯科の研修に参加しています。今回の福岡は、今年に入って6回目の訪問で、毎回の福岡での懇親会や食事会に楽しく参加させていただいている。いつも思うことは、福岡の先生方はとても「あつい!」。熱心な先生が多いのである。今年は福岡の先生のようにあつく「審美歯科」にこだわって、よりよい治療を提供していきたいと考えています。

OJ 2010年・年次ミーティング

第28回日本臨床歯周病学会に参加してきました。

2010年6月27日~28日に、京都の国際会議場で開催された第28回日本臨床歯周病学会年次大会に参加してきました。今回は、アメリカ・ボルチモアで開業している歯周病専門医のDr. Kevin Murphyが招聘され、歯周組織再生療法や歯周形成外科に関する講演を聴くことができた。その中で、ドイツで開発されたSonic Weldという歯槽骨再生に利用できる器材に関する紹介がなされ、非常に興味深い内容であった。今までは骨の形態を整えようとすると非吸収性の素材を使用せざるを得ず、また感染のリスクも高いことから、その利用は限られてきた。しかし今回の器材は生体吸収性素材でできており、手術回数が少なくできることや感染のリスクが少ない特徴があることから、日本での認可を待って臨床応用していきたいと考えています。また日本発では、FGF-2という成長因子を利用した歯周組織再生療法の治験報告がなされ、再生医療工学に関する最新知見とトレンドを得ることができた。おそらくここ数年で利用可能となるサイトカインであることから、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでも、今後のFGF-2に関する治験報告は注視しながら、なるべく早い段階で臨床応用し、少しでも天然歯の保存に努力していきたいと考えています。

第28回日本臨床歯周病学会第28回日本臨床歯周病学会

第52回春季日本歯周病学会学術大会に参加してきました。

2010年5月14日~15日に、岩手県盛岡市で開催された第35回春季日本歯周病学会学術大会に参加してきました。歯周治療に対する代表的な治療方法には、プラークコントロールやスケーリング、ルートプレーニングといった初期治療があり、歯周病が進行して、歯を支える骨が吸収した部位には、歯周組織再生療法、歯周組織誘導法やエナメルマトリックスタンパクを併用した歯周形成外科が適応されます。その中でも、骨髄由来未分化間葉系幹細胞を用いた再生療法は、今後の歯周組織再生療法におけるパラダイムシフトになりうると、個人的には考えています。また従来であれば、この骨髄は、大腿骨から採取するというのが一般的で、体に対する侵襲は大きく、リスクを伴う可能性もありました。しかし新たな幹細胞源として、乳歯や永久歯の歯髄幹細胞から骨髄由来未分化間葉系幹細胞を採取し、これを培養、その培養した幹細胞を歯周組織再生療法に応用するという展望について講演を聞くことができた。これらの先進医療は、臨床試験の段階にさしかかっており、いち早く藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでもこれら先進医療を取り入れ、歯周疾患の新たな展望に貢献していきたいと考えています。

第52回春季日本歯周病学会学術大会第52回春季日本歯周病学会学術大会

第7回顕微鏡歯科学会に参加してきました。

2010年4月18日に、北海道の札幌で開催された第7回顕微鏡歯科学会に参加してきました。近年では、顕微鏡歯科(マイクロスコープ)を用いた歯科治療により、より精度の高い的確な治療が行え、我々歯科医療を取り巻く環境が大きく変わってきたことを実感します。従来では、手探りで治療せざるをえなかった処置が明視下で行えるようになったことで、歯の根の治療方法や審美修復治療、歯周形成外科はもとより、診査・診断の精度が格段に向上します。今回は、その中でも、マイクロスコープを通した根の治療方法や審美修復治療における治療技術のアップデートを行ってきた。藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでは、顕微鏡歯科(マイクロスコープ)を最大限に活用して、正確で侵襲の少ない治療を提供していきたいと考えています。

第7回顕微鏡歯科学会第7回顕微鏡歯科学会

OJミッドウィンターミーティングに参加してきました。

OJミッドウィンターミーティング

2010年2月11日に、東京で開催されたOJミッドウィンターミーティングに参加してきました。毎年この時期に開催されるOsseointegration Study Club of Japan(OJ)は、インプラントシステムの垣根を越えて、インプラント治療における知識や臨床の質を高めることを目的とした会である。私自身、過去に2度の発表の機会を頂いた学会であり、いつも緊張感と新鮮な気持ちにさせられる場でもある。今回の講演内容で特に興味を引いたのが、骨の再生療法に関する発表であった。最近では、「グラフトレス」といって、あまりおおがかりな骨の移植や再生療法をすることなく、インプラント手術を行う方向に話題がシフトしていただけに、久しぶりに過去に戻って学ぶ新鮮さがあった。「グラフトレス」は手術リスクが少ない一方、そこそこの審美性の改善がゴールとなる。「グラフト」は審美・機能性を追求できる一方で、ある程度の手術リスクを背負うことになる。藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでは、それぞれのお口の状況にあわせたインプラント治療を提案し、「より早く、より美しく、天然歯と変わらない治療」を求めていきたいと考えております。

日本臨床歯周病学会に参加してきました。

日本臨床歯周病学会関東支部

2010年2月7日に、東京で開催された日本臨床歯周病学会関東支部に参加してきました。今回は、天然歯の歯周治療における再生療法と、インプラント周囲炎の予防・治療方法に関する知見のアップデートをしてきた。天然歯における歯周組織再生療法の分野では、近年、様々な成長因子や各種移植材料の開発と、様々な術式が紹介され、それぞれの治療成績や再生療法の現状に関する知識の整理をすることができた。藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでは、皆さまに応じた適切な生体材料と的確な術式を選択し、歯の保存療法(歯周組織再生療法)に務めているが、歯周病専門医としての、より的確な歯周病治療に取り組んでいきたいと考えております。

審美歯科コンポジットレジン修復の研修会に参加してきました。

2010年1月24日~25日に、東京で開催された審美歯科コンポジットレジン修復のアドバンスコースに参加してきました。コンポジットレジン修復とは、虫歯や歯の欠けた部分を修復する方法の一つで、天然歯と同じような機能性(噛み合わせ)と審美性(見た目の美しさ)の回復を1回の治療で行っていく審美修復です。近年では、MI(ミニマムインターベンション)治療といって、最小侵襲療法が歯科治療の根源として定着してきました。虫歯の部分を大きく削って金属を被せるのではなく、最小限の範囲で虫歯を取り去って、その部分だけ、綺麗にコンポジットレジンで白い歯を修復するといった治療方法がその代表です。コンポジットレジン修復は、一見、簡単に行える治療方法だと考えられますが、短時間で歯の色を見極めて、歯の形を修復し、咬み合わせの機能を持たせるといった、歯科医師の技術とセンスが大きく発揮せれる審美修復方法です。藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでは、すでに導入しているコンポジットレジン修復ですが、より高い精度での審美性や機能性を追求した治療を提供していきたいと考えております。

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