藤沢歯科

精密根管治療

歯周病専門医が取り組む天然歯の保存を考えた
マイクロエンド治療。

根の治療(根管治療)は、歯の根の中の感染を取り除き、再び感染を起こしにくくする治療方法です。歯の中にある、神経や神経のある空間に細菌が入り込むと、中で感染を起こし、その結果、痛みや歯肉の腫れが出てきます。また根の先に病巣を作ってしまうなど、歯の周りの組織へ炎症を起こしてしまいます。歯の中の神経のある空間はとても狭く、虫歯や、以前に治療してかぶせてある歯が古くなってしまった場合など、中に細菌が入り込んだ場合は、感染が広がりやすいと考えられます。
歯の中の神経は複雑に分岐していて肉眼で感染を取り除くことがとても困難です。そこで藤沢歯科ペリオ・インプラントでは、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用いた、拡大下(2.5~10倍)で根の治療を行い、神経のある空間を把握しながら、適確に治療を進めていきます。マイクロスコープを使うことで、痛みの原因や歯根破折の確認など、歯の将来予測を考慮した治療方法が提案できると思います。

《歯周病専門医が考える天然歯の保存》
歯を保存するためには,根管内の細菌感染を減らすことが大切で,そのために精密根幹治療を行います.そして,残った歯の根の周りに健康な歯周組織(歯槽骨や歯肉)が安定させること,噛み合わせのバランスが整っていていることなど,マイクロエンドだけでは達成できない条件がありますので,歯周病専門医としての天然歯の保存を考えたマイクロエンド治療に取り組んでおります.

《歯の痛みの改善》
虫歯で、歯に穴が空いたところから、神経の入り口とつながっている場合、食事中に痛みが出たり、睡眠時に強い痛みを感じたりするなどの症状が出ます。 その場合、適切な歯の神経の処置をすることで、痛みを取り除き、病状の進行を防ぐことができます。

《歯肉の腫れの改善》
「歯肉が腫れて違和感がある」などの症状の背景に、歯の根の中(根管)の感染を起こしていることが考えられます。それが原因で、根の先の歯周組織に炎症が起きていることがあります。診査をし、それが特定できれば、根の中の治療(根管治療)を行うことで、病状は改善していきます。
※歯根が破折をしている場合や、虫歯でほとんど歯がなく、もろくなってしまった場合などでは、歯を残すことが難しいこともあります。

当院の精密根幹治療が選ばれる理由

CTによる診査

三次元的に病状を把握しながら、治療を行うことで、精度が高まります。
通常のデンタルエックス線ではみることができない、側枝などの複雑な形態が疑われる場合の確認や、歯根または顎顔面領域の解剖学的形態を立体的に確認することができます。

マイクロスコープの使用

2.5~10倍の拡大率で根管内を観察しながら治療を進めていきます。 それにより、上顎大臼歯のMB2根の探索の割合が高まるとされています。 また、穿孔部位、歯根破折、金属製ファイルの折り込みの発見などが可能となります。病状の予測を行うことで、適確な治療に近づけることができます。院長の雨宮は、もう一度自分の歯のように噛めるようになりたいといった多くのかたの希望に答えられるように、幅広い症例に対応できる、技術・知識の研鑽、治療環境の整備に努めています。

滅菌器具の使用

根管内への細菌の感染を無菌的レベルに近づけるため、根管治療においてラバーダムシートの装着をいたします。滅菌した手用ファイル、NiTiエンジンファイルの使用、ディスポーザブルのペーパーポイントの使用をいたします。また、水酸化カルシウム製剤など、生体に負担の少ない薬液を使用し、根管拡大と薬液による洗浄を繰り返した後、垂直加圧充填による根管充填を行います。

学会への所属

歯内療法学会に所属し、根の治療について学びを得ながら、治療にあたる努力をしております。また、歯周病専門医により、歯周組織の炎症を認めた場合、歯周治療による対応が可能となります。歯内療法(根管治療)は、根の中の治療により、歯根の保存をし土台の築盛を行いますが、その上に、適合の良いクラウンによる修復が噛み合わせを作るにあたり必要となります。

治療例と料金

治療内容 天然歯の保存を目的とした精密根管治療
料金(税込み)
根管治療(根管充填から歯台築造までの治療を含む)
前歯・小臼歯110,000円
大臼歯132,000円
治療期間 およそ3週間(標準的な1本の精密根管治療)
代替治療の可能性 外科的歯内療法や移植,再植,何もしないという選択などがあります。
どの治療方法が良いとか悪いではなく、それぞれにメリットとデメリットがあります。初診で拝見したのちに、治療内容や期間と費用などについて、詳細をお話しさせていただいます。

精密根幹治療の流れ

1カウンセリングと検査
歯がどのように痛むのか、いつから症状ができているのか、歯科医師によるカウンセリングを行います。お口の状態を診査してレントゲンやCT撮影、噛み合わせの状態を検査します。
2治療内容の説明
お口の中の状態やCT画像の診査・診断に基づいて、現状についてお伝えします。天然歯を保存するためにどんな治療方法が良いのか、そして、精密根管治療の流れや、治療後の将来予測をお伝えします。
3治療‐マイクロスコープの使用
マイクロスコープにより、歯の中の状態を確認します。根管の入り口や、歯の中をじっくり観察します。ひび(クラック)が入っていないか、中で穴が空いていないか等確認します。
マイクロスコープによる治療は3〜4回程度行います。※症状により異なります。
根の治療をする際に、唾液が中に入り込まないようにするためや、使用する薬液が流出しないためなどするためにラバーダムを使用します。
4抜髄、感染根管治療、根管充填
神経のある歯に炎症を起こした際には神経を取り除く「抜髄」をいう治療を行います。そのあとは神経のあった根管内部をきれいに洗浄して、薬の交換を行います。
以前に根管治療を行った歯の内部に細菌感染が起きている場合には、古い被せものを外して根管治療を行う感染根管治療を行います。
根管がきれいになったのを確認して最終的な薬を詰めていきます。根管の先端まで薬を入れる根管充填を行って根管治療が終了となります。
5セラミックスによる修復治療
根管治療が終わったら,歯に土台を取り付けます。歯肉(歯ぐき)の状態や根管の状態に応じて歯の形を整えて型どりを行い、セラミックスによる歯冠修復処置を行います。これで見た目や噛み合わせの機能が回復します。
6定期的なメンテナンス
根管治療を行った歯は、神経のある天然歯から比べると歯の寿命そのものが短くなってしまいます。定期的なお手入れをしないと、また虫歯や歯周病の再発を起こす可能性が高まりますから、定期的な歯周病専門による噛み合わせの確認や、歯科衛生士によるクリーニングで歯の健康を保つことが大切です。
寝ている間に治療が終わる「痛くない」「怖くない」治療静脈内鎮静法
『痛い、怖いから、何となく不安で歯科医院へ行きたくない』と、思ったことありませんか?そういった経験をお持ちの方に快適で安全な歯科治療を受けることができる画期的な治療法をご提案しております。