活動報告

2009年10月、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターの雨宮啓と雨宮花が、日本歯周病学会の歯周病専門医に認定されました。当院における4名すべての歯科医師が日本歯周病学会歯周病専門医として、より専門性の高い治療を提供すべく、皆さまの診療を担当させていただきます。

また2010年2月8日に、院長の雨宮啓が(社)日本口腔インプラント学会の口腔インプラント専門医の認定を受け、当院の2名の歯科医師が口腔インプラント専門医として、皆さまのインプラント治療を担当させていただきます。

藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターは、地域医療におけるインプラント・歯周病治療の専門的医療機関としての役割を担うとともに、皆さまが、ご満足いただける診療を提供できるよう、一丸となって邁進していきたいと思います。

皆さまのご来院を心よりお待ちしております。

日本歯周病学会60周年記念京都大会に参加、発表してきました

日本歯周病学会60周年記念京都大会2017年12/16-17に、京都・国立京都国際会館で開催された平成29年度日本歯周病学会60周年記念京都大会に参加、ポスター発表してきました。


日本歯周病学会は昭和32年(1957年)に、「日本歯槽膿漏学会」として設立され、その後は時代の変遷とともに現在の「日本歯周病学会」の名称に代わり、今年は創設60周年の節目を迎え、会員数1万人を超える日本でも有数な学会です。今年は「伝統と革新 歯周病撲滅に向けて!」というメインテーマで、糖尿病や心臓病、リウマチ、腎臓病などの全身疾患との関連が明らかになってきた歯周病を、単に歯科領域の病気ととらえるのではなく、「健康を維持するため」に、いかにして歯周病を治療し予防していくかについて最新の研究や治療方法、今後の展望についてセッションが開催された。「歯周組織再生治療の多様な可能性を探る」のシンポジウムでは、今年から世界に先駆けて製造販売承認を取得した歯周組織再生誘導材であるFGF-2のバックグラウンドや実際の臨床例について、また、その先には脂肪組織由来多系統前駆細胞移植による再生誘導法の研究を進めており、実際に大学病院での行われている最先端の臨床治験に関する報告がなされた。ここ10年、歯周病学分野では、歯周病菌の検査ができるようになり、歯周病が重症化しやすいハイパーレスポンダーと呼ばれる患者さんが10%程度存在するという免疫に関する知見や、インプラント治療によって歯の切削回避(歯周病の歯をブリッジでつなぎとめる必要がなくなる)や残存歯の保全がシンプルにできるようになったこと、そして、歯周組織再生に関する様々な手術方法や生体材料が登場したことで、予知性をもって歯周治療ができるようになってきたと感じている。今年は新たな歯周組織再生誘導剤が臨床応用できるようになり、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでも4月から皆様にこの新しい製剤を使用しております。歯周病学の発展により失われた組織が再生できる時代へと変遷し、今後の歯科医療がどのように変わっていくのか、とても楽しみです。 一方で、ポスターセッションでは、歯科医師2名、歯科衛生士2名が当院で取り組んできた歯周治療に関する報告をさせていただいた。特に歯周病のメインテナンスは「歯科衛生士」の役割はとても大きく、チームアプローチにおいてとても大切な存在です。日本歯周病学会には2387名の学会登録している歯科衛生士が存在し、うち1031名は日本歯周病学会認定歯科衛生士である。ポスター発表を行うと、認定歯科衛生士を目指している、あるいは、すでに知識や技術の豊富な歯科衛生士、人間的に魅力にあふれる方、とても勉強熱心な歯科衛生士と、本当に素晴らしい方々がここに集まって、ポスター討論していることを肌で感じ取ることができます。当院のポスター発表した2名の歯科衛生士は、発表の準備をしてきた過程でたくさん勉強し、学会の場では切磋琢磨できる素晴らしい仲間と出会い、1~2年後の認定歯科衛生士を一つの目標に、とても貴重な経験になったように思います。

日本歯周病学会60周年記念京都大会藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでは、人間的な魅力はもちろん、歯周治療に関する知識・技術を持ち合わせた歯科衛生士が一人でも多く育って、皆様により良い歯周治療が提供できるように歯科医師と歯科衛生士と共に研鑽を積んでいきたいと考えております。そこで2018年3月より、歯周病予防に重点をおいた、日本歯周病学会専門医と日本歯周病学会認定歯科衛生士による予防歯科ブースが新たに誕生します。歯周病予防と健康維持のために、「My Dental Hygienist」を見つけていただきたいと思います。

ノーベルバイオケア Dr. Tomas Albrektsson講演会に参加してきました

ノーベルバイオケア Dr. Tomas Albrektsson講演会2017年11/26に、東京・千代田区で開催されたノーベルバイオケア Dr. TomasAlbrektsson講演会に参加してきました。


今回の講演会は、「デンタルインプラントの成功と失敗を考える」をテーマに、オッセオインテグレーションの科学から、我々歯科医師を惑わずインプラント周囲炎の噂まで、というサブタイトルの通り、今わかっている部分と、まだ、わからない部分に新しい論文を交えたディスカッション形式の講演会となった。2017年にメタ解析を行ったDr. KarlとDr. Albrektssonの最新の論文に関する知見が報告された。TiUnite表面処理されたインプラント12,803本(4,694名の患者)に関する前向き研究の調査を行った結果、タイユナイトのインプラント残存率は10年後で95.1%、辺縁骨レベルの変化は5年の追跡調査で-0.9㎜(インプラントレベル)という結果で、他のインプラントメーカと比較して有意差は無いということである。また、インプラント周囲炎に関しては、10年時点で1~2%という過去の報告と一致する結果でありタイユナイトの優位性を講演された。また一方で、インプラント周囲炎の初期の段階ともなる、マージナルボーンロスに関しては、歯周病学的な細菌学的な吸収メカニズム論や、過度の咬合からくるメカニカル吸収理論は歯周病専門医と補綴専門医のディスカッションにもなるが、Dr. Albrektssonが主張する生体のForeign body reactionというメカニズムは、生体にとって必ず惹起される反応であり、良く理解できる内容である。

藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでは、最も高い水準のエビデンス(数多くの論文があって信頼度の高いという意味)のあるノーベルバイオケア社のインプラントを使用し、より的確なインプラント治療を提供していきたいと考えております。

第47回日本口腔インプラント学会学術大会に参加してきました

第47回日本口腔インプラント学会学術大会 2017年9/22-24に、仙台国際センターで開催された第47回日本口腔インプラント学会に参加してきました。


今年のメインテーマは、「インプラント治療が拓く未来」と題して、3日間にわたり、専門医教育講演や、特別講演などの多くのプログラムが組まれていた。専門医教育講座では、インプラント治療におけるデジタルソリューションをテーマに講演が行われ、最近のトピックスでもある①口腔内スキャナーによるデジタル印象 ②CBCT撮影から診査診断した結果を ③三次元解析ソフトで治療計画を立案、④サージカルガイドを用いたインプラント埋入術、そして⑤CAD/CAMシステムによる上部構造の製作といった一連の流れで、デジタルソリューションの現状を検証した解説が行われた。②、③、④、⑤に関しては藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターで2008年から導入し、今ではインプラント臨床において欠かすことのできないワークフローとなっている。一方で、①の口腔内スキャナーによるデジタル印象はここ数年のうちに導入を検討している分野です。最大の特徴は、今までの印象採得から模型製作、修復物の製作の流れが、デジタルソリューションですべて解決してしまう点です。印象採得は、型取りの材料を口腔内に入れて2~5分程度固まるのを待ち、取り出してから模型材料を流し込んで、歯型を作ります。その後、この模型を使って、修復物を手作業で作っていくのですが、これらの作業がPCの画面上で操作できるようになります。患者さんにとっても、歯科医師にとっても負担が少なくなるばかりでなく、口腔内と修復物とのズレが少なく、精度の高い補綴修復物(歯の部分)が製作できるようになり、早期の導入が望まれるところです。

第47回日本口腔インプラント学会学術大会ただ、今現状では利点ばかりでなく、歯肉縁下(歯肉の深い部分)の印象ができないという最大の欠点が存在し、多くの症例に適応できないのが現状です。ただ、その解決ソリューションとして超音波印象の研究・開発が進み、臨床応用にむけて検証が行われているようである。まだまだ発展していく分野ですので、ここ数年の動向に注視しながら、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターにおけるデジタルワークフローを構築していきたいと思います。

ノーベルバイオケア・シンポジウム2017に参加してきました

ノーベルバイオケア・シンポジウム20172017年8/26-27に、東京・日本橋で開催されたノーベルバイオケア・シンポジウム2017の講演会に参加してきました。


1965年に歯科インプラントが世界で初めて臨床に使用されてから約半世紀が経ち、今回は、「包括的医療に臨むステージへ」というテーマで、歯科インプラントの果たせる役割を見据えて二日間のセッションを聞くことができた。今まで手探りで行われてきた治療結果を整理して長期予後データの蓄積から見えてきた、良かった部分や解決しなくてはいけない部分、そして、新しいマテリアルや治療技術革新によって解決できる部分は新しい知見です。中でも最近のトピックスでもあるデジタルソリューションと最新のワークフローと、臨床結果を良好に維持するための補綴(インプラント治療における歯の部分)コンセプトについては、だいぶ臨床的な整理がなされ、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターで取り組むべき課題が明確になりました。インプラント上部構造(歯の部分)は、2008年よりジルコニアというセラミックスの材質を臨床に応用して、審美的かつ生体親和性に富んだ補綴設計が可能となり、今ではインプラント臨床に欠かすことのできないマテリアルの一つです。



ノーベルバイオケア・シンポジウム2017その一方、金属材料からすると、破折や摩耗といった欠点があるのも事実ですが、新しく開発される中間構造体やコンセプトを取り入れることで、そういった欠点を補いながらインプラント治療が可能となりそうです。また、インプラントの咬合に関しては、今秋から来年にかけて、私なりに「補綴」「咬合」をテーマにかかげて研鑽を積んでいきます。専門分野であるインプラント治療や歯周病治療はもちろん、補綴(かみ合わせ)治療を含めた包括的歯科医療を皆様に提供してまいりたいと思います。

日本臨床歯周病学会第35回年次大会に参加してきました

日本臨床歯周病学会第35回年次大会2017年6/24-25に、大阪府・大阪国際会議場で開催された日本臨床歯周病学会第35回年次大会に参加してきました。


大会のメインテーマは「Save Teeth! Save Implants! 歯周病患者におけるインプラント治療」である。歯周病治療を行う上でのインプラント治療は、欠損補綴(歯を失ってしまった部位の咀嚼機能回復)の一つの選択肢であり、従来型の義歯(入れ歯)と比較すれば、天然の歯と同等の咀嚼機能の回復を得られるばかりでなく、周囲の歯を切削して連結するブリッジによる補綴修復治療を避けることができる大きなメリットがあります。健康な歯を削らないメリットや入れ歯のばねがかかることによる過重を回避できることは、周囲の天然歯を守り、天然歯そのものの寿命を延長することができます。ご存知のように、歯科治療の多くは、代替医療と言って、天然の歯や組織が戻ってくるのではなく、あくまで人工物での見た目や機能回復に頼らざるを得ないのが実情です。
これらを、いかにうまく生体と調和できるようにするかが、私たちの歯科医療の仕事でもあります。人工物だとしてもインプラント治療によって、天然歯が守られ、健康な天然歯が存在するからこそ、人工物であるインプラント治療が健康に存在できる環境整備は、歯科医師はもちろん、歯科衛生士と歯科技工士といったチーム医療が大切です。そして何より、天然歯もインプラントも、健康に保つためには、患者さんとの二人三脚以上の関わりが重要ですから、専門の歯科衛生士と予防歯科に取り組んでいただきたいと思います。



日本臨床歯周病学会第35回年次大会今年、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターの歯科衛生士の一人が日本歯周病学会の試験に合格し、「日本歯周病学会認定歯科衛生士」に認定されました。一人で日本臨床歯周病学会と日本歯周病学会の認定歯科衛生士資格をもつ歯科衛生士は全国に82名、神奈川県では10名しかおらず、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでは、専門性の高い知識と技術を持ち合わせた歯科衛生士とのチーム医療に、取り組んで参りたいと思います。

ケーオーデンタルセミナーが開催され、講演してきました

ケーオーデンタルセミナー2017年6/18に、東京・御茶ノ水で開催されたケーオーデンタルセミナーを主催、講演してきました。

今回のテーマは、「よくわかる実践的歯科麻酔学 -明日から皆様のクリニックに導入できる静脈内鎮静法-」というタイトルで、私たち歯科麻酔科医の専門グループであるCDAC(Clinical Dental Anesthesiologist Club)メンバーによる講演を開催した。CDACとは、臨床のわかる歯科麻酔科医の専門グループで、特に「静脈内鎮静法」を活用した歯科臨床で地域医療に貢献する専門的組織で、私が代表を務めさせていただいている。歯科麻酔学分野は、全国の歯科大学に、歯科麻酔学講座という学閥が存在するが、実は、臨床の現場におけるグループや専門的組織が存在せず、個人個人での活動にゆだねられているのが現状である。そこで今回、東京歯科大学歯科麻酔学講座出身者が中心となり、他の大学の先生方と、出身大学にとらわれない歯科麻酔科医のグループを形成し、日本で初めてとなる「歯科麻酔領域の専門グループCDAC」を発足させました。講演・実習内容は、臨床現場でどのようなコンセプトで、歯科医療の安全性を確保するかを ①リスクファクターの把握 ②局所麻酔薬の選択方法 ③静脈内鎮静法の活用 という流れでお話しさせていただいた。講演が開催される2か月前には満席となり、とても熱心な歯科医師の方々にお集まりいただいた。特に実習内容はとても好評で、時間が足りないくらいの盛況ぶりであった。CDACによる「実践的歯科麻酔学」に関する講演会は、年に1度、東京で開催予定(次回は2018年初夏の予定)である。ご興味のある先生は、ぜひとも、院内の医療安全と患者様が安心して快適に歯科医療を受けていただける環境が整えられるよう、お話をさせていただきたいと思います。


ケーオーデンタルセミナー藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターは、日本歯科麻酔学会認定医の資格をもつ歯科医師が、静脈内鎮静法を活用した臨床に取り組む最適な医院環境です。「歯科治療に恐怖心がある」とか、「長時間お口を開けているのがつらい」、「型取りをするとき気持ち悪くなってしまう」、「無痛歯科治療で麻酔したい」など、静脈内鎮静法(無痛点滴麻酔)を活用して、皆様に快適で安全は歯科医療を受けていただきたいと思います。

ORE 2017講演会に参加、講演してきました

ORE 2017講演会2017年4/14-15に、アメリカ・ハワイで開催されたORE(Ocean Pacific Restorative of Esthetic Dentistry) 2017講演会に参加、講演してきました。

今年のOREのメインテーマは「先を見据えた治療戦略」で、土屋大会長のもと、日本を代表する著名な先生方、240名前後の歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士がハワイに集まり、二日間の非常にエキサイティングな大会が開催された。

6名の基調講演と20名のセッションごとの講演が組まれており、私は20分間のプレゼンテーションさせていただく機会を頂戴した。セッションは「インプラント治療」、「歯科衛生士部門」、「歯周病・歯内療法」、「CAD-CAMデジタル歯科部門」、「包括治療・審美修復治療」の5つにカテゴライズされており、私は「インプラント治療」セッションで登壇、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターで取り組んできたジルコニアがもたらすインプラント補綴におけるイノベーションについて講演させていただいた。「ジルコニア」は現在の歯科医療を行う上では、切っても切り離せない審美修復マテリアルであり、インプラント上部構造に使用できるようになったのが、2008年。歯科医療現場で臨床応用できるようになってから、わずか8~9年ではあるが、審美的でありながら、適切な強度を持ち合わせ、何より、生体親和性に優れたとても素晴らしいい歯科材料です。なかでもプラーク(虫歯や歯周病の原因菌)の付着が少ないことは、他のマテリアルでは達成することのできないメリットで、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターにおけるインプラント修復治療はジルコニアを選択し、私たち歯科医師はもちろん、患者さんにとっても、また、予防歯科(メインテナンス)を担当する歯科衛生士にとっても、メリットの高い材料であることから、皆様にとって、この最適な歯科医療を提供してまいりたいと思います。


ORE 2017講演会今回の講演で、我々の取り組みについて会場の皆さんとディスカッションさせていただいたことは、全国にこんな素晴らしい歯科医師がいるんだ。とか、仲間がいることに心から感謝するとともに、また私なりの課題も明確になりました。また、ハワイの地で、あたらめて、私の診療を支えていただいている藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターのチーム医療に取り組む、優秀な歯科衛生士と優秀な歯科技工士、そして素敵な受付秘書に感謝の気持ちで一杯となりました。これからも藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターが湘南地域における専門的医療機関でありつづけるよう、私はもちろん、歯科衛生士、受付秘書とともに、皆様にとって、最善の歯科医療を提供してまいりたいと思います。

日本口腔インプラント学会第34回九州支部学術大会に参加してきました

日本口腔インプラント学会第34回九州支部学術大会2017年1/21-22に、熊本県で開催された日本口腔インプラント学会第34回九州支部学術大会に参加してきました。

今期は、「健康維持と口腔インプラント治療」を日本口腔インプラント学会のメインテーマに掲げて、各支部会ならびに学術大会が開催、企画されています。中でも専門医教育講演では最近のトピックスであるMRONJが取り上げられ、歯科治療を行う上で特別な配慮を必要とされる知識であることから、知識の整理になる講演となった。インプラント治療を受けた患者さんの口腔機能が回復し、より健康で快適に生活できるようになることから、インプラント治療は健康寿命の延伸に一役を担っているわけですが、一方で、患者さんの超高齢化に伴った体の変化や、寝たきりや運動器症候群を防ぐ意味でも、骨粗しょう症予防にまつわる様々な投薬頻度が高くなってきたことは臨床現場でも実感するところです。以前からBP製剤に関連する顎骨壊死(BRONJ)は注意が必要と学会でも指摘されていたが、最近では、デノスマブやその他の薬物と放射線治療等の医療行為に付随する顎骨壊死を薬物治療関連顎骨壊死(MRONJ)という新たな概念が提唱されるに至り、われわれ歯科医師は服用役や病歴に関する知識と対応方法を頭に入れておく必要がある。


日本口腔インプラント学会第34回九州支部学術大会インプラント治療のみならず、歯周病治療や根管治療(歯の神経の治療)、抜歯、義歯(入れ歯)の調整といった様々な歯科治療を行う上で、顎骨壊死という口腔に関するリスクと、病的骨折といった全身的なリスクとを天秤にかけながら、治療のタイミングや治療方法の選択が求められます。今回、さまざまな症例を通じて、医科歯科連携はもちろん、口腔内の細菌コントロール(歯周病治療)をはじめとする保存的治療と外科的治療に関する知識のアップデートとなった。藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでは、皆様に、安全で快適な歯科治療が受けられるよう、今年も研鑽を積んで参りたいと思います。

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