活動報告

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2009年10月、藤沢歯科ペリオ・インプラントの雨宮啓と雨宮花が、日本歯周病学会の歯周病専門医に認定されました。当院における4名すべての歯科医師が日本歯周病学会歯周病専門医として、より専門性の高い治療を提供すべく、皆さまの診療を担当させていただきます。

また2010年2月8日に、院長の雨宮啓が(社)日本口腔インプラント学会の口腔インプラント専門医の認定を受け、当院の2名の歯科医師が口腔インプラント専門医として、皆さまのインプラント治療を担当させていただきます。

藤沢歯科ペリオ・インプラントは、地域医療におけるインプラント・歯周病治療の専門的医療機関としての役割を担うとともに、皆さまが、ご満足いただける診療を提供できるよう、一丸となって邁進していきたいと思います。

皆さまのご来院を心よりお待ちしております。

第52回日本口腔インプラント学会学術大会に参加してきました

第52回日本口腔インプラント学会学術大会

2022年9/23-25に、名古屋国際会議場で開催された第52回日本口腔インプラント学会に参加してきました。今年のメインテーマは、「国民から信頼される口腔インプラント治療 -時代を超える知と技の探求-」と題して、3日間にわたり、専門医教育講演や、特別講演などの多くのプログラムが組まれていました。様々な分野で急速に進んでいるデジタルトランスフォーメーションは、歯科領域においても進んでいます。2000年ころからデジタルスキャナーやCADソフトが導入され、セラミックスの被せものやインプラント上部構造(歯の部分)の政策にCAD/CAMテクノロジーが応用されてきましたが、現在ではデジタイゼーションの速度は急速に増して、診査・診断の部分でレントゲン画像と写真画像データ、デジタルスキャナーのデータを統合することで、バーチャル上で咬み合わせの診査やインプラント埋入計画、最終的な笑顔のイメージができるようになってきました。そんなデジタルワークフローの今現在できることと将来展望に関する講演を拝聴して、これから3年、5年後の歯科医療の変化は本当に楽しみです。

第52回日本口腔インプラント学会学術大会

藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターにおける光学印象(デジタルスキャン)領域の取り組みとしては2021年にアイテロとトリオスを導入し、マウスピース矯正とインプラント治療における印象採得(歯型を取る治療)に活用しています。アイテロを活用したマウスピース矯正は、デジタル矯正治療といって、診査・診断、治療ステップをAIでできるようになってきたことから、患者さんにより最適な矯正治療が提供できるようになってきましたし、トリオスを活用したインプラントの印象採得では、その精度の良さから歯を装着する時間も短くなるだけでなく、より良いセラミックスの歯を付けられるようになりました。嘔吐反射など、歯型をとることで気持ち悪くなってしまう患者さんでは、快適に歯科治療を受けられるメリットもあり、ますます私たち歯科医師だけでなく患者さんにとってもより良い歯科治療が提供できる時代へと変わってきています。これからも皆様に最適なインプラント治療はもちろん歯科医療の技術提供できる環境を整えていきたいと考えております。

最後に、2022年10月27日(木)~10月30日(日)にアメリカ・フェニックスで開催されるアメリカ歯周病学会に、日本人代表としてシンポジストとして講演させていただく機会を頂戴しております。私が今まで取り組んでまいりましたインプラント治療・歯周治療を30分程度の英語資料にまとめてお話しさせていただきます。一緒に登壇するアメリカの歯科医師はDr.P.K,Moyです。私が20代のころにカルフォルニアに研鑽させていただいたアメリカにおけるトップインプラントジストです。日本の少年野球球児とアメリカのメジャーリーガーと一緒にプレーするくらいの感覚ですが、私なりに楽しんできたいと思います。こちらの内容は来月に皆様にお伝えさせていただきます!

日本臨床歯周病学会 第40回周年記念大会に参加、講演してきました

日本臨床歯周病学会 第40回周年記念大会

2022年7/30~31日に、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催されました日本臨床歯周病学会・第40回記念大会に参加、講演してきました。
大会のメインテーマは「歯周治療のトータルマネジメント」で、歯周病治療の基本となる様々な治療方法や概念だけでなく、審美的な回復や保存困難な天然歯歯周組織の再生、抜歯せざるを得ない欠損部に対する補綴マネジメント、全身疾患とのかかわりや摂食嚥下など・・・トータルに歯周病を治すことをテーマに国内だけでなく海外から著名な歯周病専門医を招聘するなど、2日間を通じて外科部門と非外科部門とセッションが組まれて様々な観点から「臨床に役立つ歯周病学」を学ぶ機会となりました。
海外演者の講演を拝聴すると、歯周組織再生療法を適応することで、天然歯の保存の可能性が高まることがイメージできますし、知識としてもまだまだ知らないことが多く、久しぶりに有益な時間を過ごすことができました。

日本臨床歯周病学会 第40回周年記念大会

そして今回の年次大会では、7月31日(日)9:00から、歯科衛生士の大澤さんと私とで「チーム医療・チームによる歯周治療のあり方、考え方、これから」というシンポジウムで講演する機会を頂きました。
歯周治療に欠かせないのは歯科医師と歯科衛生士、そしてクリニックに在籍するスタッフとのチーム医療であり、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターで取り組むチームアプローチについて講演させていただきました。今回、スライドを作りながらあらためて思ったことは、藤沢歯科の医院理念やミッション、ビジョン、バリューが明確であるだけでなく、チームにどれだけ浸透しているののかが、本当に大切であると・・・私自身が勉強させられたように思います。
一緒に講演させていただいた先生方の講演も素晴らしく、藤沢歯科で取り組むべきこと課題をたくさんいただくことができました。歯周病専門医による適切な診断や治療はもちろん、優秀な歯科衛生士、そして栄養士の皆様と共にトータルでの歯周病治療に取り組んでまいりたいと思います。
またその日の13:30から「歯周病患者の欠損部マネジメント」のシンポジウムでも講演する機会を頂戴しました。私のセッションでは「上顎洞底挙上術におけるイノベーション」と題して、10年以上取り組んできた上顎臼歯部における顎堤の吸収をきたした症例に対してどのように硬組織マネジメントをすると良いのか、様々なケースを交えながらアプローチ方法についての講演です。いつも思うことは、より確実で、より低侵襲な術式の選択は、どの症例も一緒ではありませんので、適材適所で手術方法を選択する必要があるなと。考えております。
それ以上に、今回は40周年という記念すべき大会で、そして、パシフィコ横浜の1000人が入るメインホールで公演させていただきましたことが本当に嬉しく、大会長、そして実行委員長はもちろん、学会の関係者、そして今までご指導いただいてまいりました先生方に感謝しながらステージで講演させていただきました。
私にとっては大変感慨深い貴重な経験です。これからも日々研鑽を積んで、目の前の患者さんに適切な歯周治療やインプラント治療を提供してまいりたいと考えております。

日本臨床歯周病学会 第40回周年記念大会 日本臨床歯周病学会 第40回周年記念大会

日本臨床歯周病学会 第40回周年記念大会 日本臨床歯周病学会 第40回周年記念大会

日本臨床歯周病学会 第40回周年記念大会 日本臨床歯周病学会 第40回周年記念大会

「実践的インプラント・歯周治療 ~ インプラント・歯周病専門医が考える硬組織・軟組織マネジメント ~」が開催されました

2022年7/2日と3日に、東京都インプラテックス本社で「実践的インプラント・歯周治療」の実習・講演会が開催されました。

「実践的インプラント・歯周治療 ~ インプラント・歯周病専門医が考える硬組織・軟組織マネジメント ~」

私の生涯のメンターでもある白鳥先生と、同世代の優秀な根管治療を専門とする新谷先生、そして10級後輩ですが大変優秀な歯周病とインプラント治療の専門医である井原先生、そして私の4名で、インプラント治療に関わるハードティシュマネジメント(顎の骨の再生手術)について実習と講演をさせていただきました。
私のセクションは上顎臼歯部におけるインプラント治療の手術選択と題して、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターで取り組んでいる手術方法について、それぞれのメリットやデメリットなど、手術時のポイントをお話しさせていただきました。開業して13年が経過して、私なりにどんな手術方法が患者さんにとって痛みや腫れが少なく、かつ、確実なインプラント治療となるのか・・10年が経過する中で症例を整理しながらお伝えさせていただきました。また他の演者の講演を拝聴すると、これからも適切なインプラント手術はもちろん歯周外科治療など、私も他の先生から多くの学びを得ることができます。
次回は9月に歯周外科治療に関する講演をさせていただきますが、なるべく多くの天然歯を保存できるように、藤沢歯科ではインプラント治療、そして、歯周病治療の専門的医療機関として、専門医である歯科医師と認定歯科衛生士とのチーム医療を皆さまに提供してまいりたいと思います。

ITI Congress Japan 2022に参加してきました

2022年5/28(土)-29(日)、東京虎ノ門ヒルズで開催されたITI Congress Japan 2022に参加してきました。

2019年に東京国際フォーラムでストローマンフォーラムが開催され、実に3年ぶりの講演会への参加となりました。ストローマン社はインプラント業界をリーディングする格式高い会社で、そんな歴史とイノベーションを兼ね備え、全国から1000名を超えるたくさんの歯科医師が参加され、様々なシンポジウムが組まれていた。この3年間で、歯科医療におけるデジタル化の流れと、再生医療に関わる分野は進歩を遂げており、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターが取り組むべき課題が整理できたように感じます。

一つは、藤沢歯科でも2021年から取り入れた「トリオス」と「アイテロ」を活用したデジタル歯科治療です。インプラント上部構造(セラミックスの歯)については確実な症例ではデジタル印象を取り入れ、精度の高い型取りと適合の良いセラミックスの歯ができていることを実感していますが、今後は少し大掛かりなインプラント治療にも取り組むだけでなく、診査・診断の部分から活用していきたいと考えております。また、アイテロによるマウスピース矯正(インビザライン)の症例が増えるごとに、従来型のワイヤー強矯正では成し得なかったメリットと課題も見えてきました。ワイヤー矯正とマウスピース矯正のそれぞれのメリットを生かした矯正歯科に取り組んでいきたいと思います。

そして2つ目は歯周組織再生療法への取り組みです。国内における歯周病再生薬剤は大きく2種類がありますが、それぞれの特性を活かしながら藤沢歯科でも活用したいのと、手術方法も体の負担の少ない術式の開発もあり、藤沢歯科でもなるべく侵襲の少ない確実な歯周病の手術を適応して、多くの天然歯の保存に取り組んでいきたいと思います。

そして最後に、インプラント手術における骨再生療法に使用する製剤選択です。今回のフォーラムでは2種類の新製品紹介があり、従来の歯槽骨再生薬にはない特性を持ち合わせたインプラント治療に適した骨再生に有用な骨補填補填製剤の使用が可能となりました。これら新しい骨補填材を取り入れて、より確実なインプラント手術を皆さまに提供していきたいとに取り組んでいきたいと思います。

ITI Congress Japan 2022

KOデンタル主催CDAC書籍出版記念Webセミナーで講演させていただきました

4月27日(水)にKOデンタル主催CDAC書籍出版記念Webセミナーで1時間、講演させていただきました。
今回は「全身疾患やストレスによるリスクは回避できる」というタイトルで、全国の歯科医師はもちろん歯科衛生士、歯科関係者の方に向けて「歯科麻酔の大切さ」を、私たち歯科麻酔科医の視点で解説させていただきました。全身合併症を有する患者さんに対して何を注意し、偶発症が起きた際はどう対応すればよいのか・・そんな歯科臨床に即した形式で、私の経験を踏まえてお話しさせていただきました。
今回の講演会は、4月18日にCDAC(歯科麻酔科医のグループ)で執筆させていただいたインターアクション株式会社から出版された「臨床医のための歯科麻酔テクニック&全身管理の秘訣」のCDAC書籍の出版を記念して講演させていただく機会となり、当初は150人くらいの歯科医師の方々に聞いていただけたら嬉しいくらいに思っておりましたが・・当日13:00に申し込みが締め切られ、事前登録者数480名と、北海道から九州地区まで全国からたくさんの方々に参加いただき、本当に嬉しく思います。
今回のWeb講演で、書籍の注文がたくさんあったようで、重ね重ね感謝の気持ちでいっぱいです。

CDACは日本初となる日本歯科麻酔学会認定医・専門医の臨床グループとして2017年6月に発足し、今年で6年目を迎えます。今では全国で活躍されている65名を超える歯科麻酔科医と活動しておりますが、これからも日本はもちろん世界中に静脈内鎮静法(無痛点滴麻酔)を活用して「安全で快適な歯科医療」を届けられるように歯科麻酔科医としての地域医療への貢献を進めていきます。
神奈川県・湘南地域でにおける歯科治療が苦手、痛みに弱いといった患者さんは一人で悩まず、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターの歯科麻酔科医や歯科心理士にご相談ください。皆さんの悩みを解決できるようにお手伝いさせていただきます。

KOデンタル主催CDAC書籍出版記念Webセミナー

摂食嚥下リハビリテーションの実習・講演会を開催しました

摂食嚥下リハビリテーションの実習・講演会

2022年3/5日と14日に、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターで摂食嚥下リハビリテーションの実習・講演会を開催しました。

私の同級生で、東京歯科大学摂食嚥下リハビリテーション研究室の准教授をされている大久保真衣先生にご登壇いただき、「歯科麻酔科医に知って頂きたい摂食嚥下リハビリテーション」というタイトルで60分の講演していただき、チェアーサイド、ベッドサイドの摂食嚥下評価という部分にフォーカスした内容です。患者さんとの会話や、デンタルチェアーに座っていただいた時の「ブクブクうがい」から、すでに機能評価が始まっていると・・・そして嚥下内視鏡検査(VE)を使った評価では、患者さん自身は「良く噛めています!」・・と、お話しされている方でも、いちごが丸ごと食道に入っていく様子や、咀嚼されていないパスタが流れていく様、気管に誤嚥している画像など・・・聞くのと見るのでは大違いです。『飲み込みづらい』とか、『むせてしまう』といった感覚的な部分を視覚的に評価できれば、あと何をすべきか治療指針が決まります。そして3月2日に藤沢歯科にペンタックス社のVEが届いたのを受けて3月14日にVEを用いた実習を行いました。

4月から歯科医師3名、歯科衛生士7名、栄養士1名による診療体制となり、2階の藤沢歯科予防クリニックでは「摂食嚥下リハビリテーション外来」を開設して、歯科医師と歯科衛生士、栄養士による食支援サポートを進めていきます。そして今後、訪問歯科分野もサポートできるように準備を進めておりますので、歯周病・インプラント治療専門医による藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターとしての外来と訪問分野における地域医療への貢献を進めていきたいと思います。

歯科業務標準化機構の若手歯科医師対象実習セミナーで講演させていただきました

歯科業務標準化機構の若手歯科医師対象実習セミナー

1月23日(日)に歯科業務標準化機構が実施する若手歯科医師対象実習セミナーで講演させていただきました。この実習講演セミナーは歯科大学を卒業して3~4年目の若手歯科医師を対象に毎月1回のセミナーを12回と、1年間かけて歯科臨床に技術や知識のスキルアップすることを目的としています。私が担当するセッションは「インプラント学・歯科麻酔学」です。北海道から九州まで全国のサテライト会場となった10会場と中継して、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターを会場に実習講演会が開催されました。クリニックには7名の歯科医師が参加され、午前中は歯周病患者における天然歯の保存戦略について、またかみ合わせが原因である場合はインプラント治療をどのように用いれば良いか、天然歯とインプラントの共存をどのように考えたら良いか・・・私の行ってきた臨床症例を解説しながら2時間講演させていただきました。

歯科業務標準化機構の若手歯科医師対象実習セミナー

午後はインプラントや歯周病手術はもちろん歯科治療時の安全確保といった「実践的歯科麻酔学」に関する講義を1時間、その後、勤務いただいている歯科麻酔科医の先生と共に静脈路確保実習と生体モニター装着、下顎孔伝達麻酔(歯科の麻酔方法)の実習です。そして最後はいつものように臨床歯科麻酔科医のグループ・CDACの活動について全国の先生方にお伝えして、笑いあり、真面目な論文解説ありと・・・大盛況の実習・講演会となりました。いつものように自分で言うなと突っ込まれそうですが・・・今年も全国の先生方に、私が取り組んでいるインプラントや歯周治療のコンセプトはもちろん、私のライフワークでもある歯科麻酔の大切さを開業医の先生はもちろん、その先にいる患者さんに伝えていきます。

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